「呼吸で顔が上がらない」「タイミングがズレる」「苦しくて続かない」
そんなお悩み、ありませんか?
バタフライの呼吸は、うねり(ボディウェーブ)とキックの連動によって自然に顔が出るのが理想です。
この記事では、呼吸のタイミングをつかみやすくするためのコツと、誰でもできるドリルを紹介します。
🔑 呼吸のタイミングは「プッシュの終わり+第2キック」で!
バタフライの基本的な流れはこうです:
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第1キック:入水直後、身体を伸ばしてリズムを作る
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プル・プッシュ:水を胸の下から太ももへ押し出す
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第2キック(ここで呼吸!):プッシュの終わりと同時に強く蹴ることで、顔が自然に浮く
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リカバリー:腕を前に戻すタイミングで顔を戻して伏し浮きへ
🔍「プッシュ」とはどの部分か?
泳ぎの水中動作は大きく分けて:
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キャッチ(手で水を捉える)
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インスイープ(胸の下に水を引き寄せる)
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プッシュ(胸の下〜太ももあたりまで水を後ろに押し出す)
この ③のプッシュの最後あたり で第2キックを打ちます。
👆 呼吸が苦手な方によくある失敗パターン
失敗パターン | 原因 | 解決法 |
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呼吸のとき顔が上がらない | プッシュが弱い or 第2キックが早すぎる | プッシュの終わりに合わせて蹴る練習 |
頭を無理やり持ち上げている | タイミングがずれている | キックと連動させる |
1回1回が苦しくなる | リズムが崩れている | 呼吸にリズムをつけるドリル |
❌ 掴み始め(キャッチ)で第2キックをすると何が起こる?
① 推進力が出にくくなる
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キャッチの時点では、まだ水を前から後ろに押していない段階です。
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ここで第2キックを打っても、蹴る力と手の動きがかみ合わず、力が空回りします。
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結果として、前に進まず、無駄に疲れるフォームになります。
② 身体のうねりがバラバラになる
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バタフライのキモは「全身の連動によるうねり」。
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キャッチでキックを打つと、上半身は下がっていて、身体の軸が折れてしまう。
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そのため、うねりの流れが乱れ、水の抵抗が増えます。
③ 顔が上がらなくなる(呼吸がしづらくなる)
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キャッチのタイミングでキックしても、上半身はまだ水中にある状態。
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つまり、キックの力で顔を出すことができず、呼吸のタイミングが合いません。
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結果として、無理に頭を上げて肩が沈み、バランスを崩す原因になります。
🏊♂️ 呼吸のタイミングを身につけるドリル3選
ドリル①:片手バタフライ(片手プル+両足キック)
目的:リズムと呼吸タイミングの練習
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片手だけでバタフライの動作(呼吸側の手)
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もう片方の手は前に伸ばしたまま
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顔を出すタイミングは「プッシュの終わり+第2キック」に合わせる
ドリル②:キック3回+1ストローク(3キック1プル)
目的:キックのタイミングを強化し、呼吸タイミングを体で覚える
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ドルフィンキック3回したあと、1回だけ腕を大きく掻いて呼吸
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呼吸は「第2キックの直後」に行うことを意識
🎯 ポイント:キックで浮く感覚が身につきやすくなる!
ドリル③:プッシュ強調ドリル(手を太ももまでしっかり押し出す)
目的:プッシュとキックの連動を強化
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腕を太ももの横までしっかりプッシュ
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プッシュが終わるタイミングで強く第2キック
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顔が浮いたらすぐに吸って、顔を素早く戻す
🎯 ポイント:息を「吐いてから吸う」習慣もここで身につける!
✅ 最後に:呼吸は「上げる」ではなく「浮く」が正解!
呼吸が苦手な方ほど、無理やり頭を持ち上げようとしてしまいがちです。
ですがバタフライでは、「プッシュとキックに乗って自然に顔が出てくる」のが理想です。
リズムの中で呼吸をすれば、バタフライはもっと楽しく、長く泳げるようになります!
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