姿勢を整えたい、体を引き締めたい、いずれはランニングにも挑戦したい――
そんなあなたに知ってほしいのが「腹圧(ふくあつ)」というキーワードです。
腹圧ってなに?
腹圧とは、簡単に言えば「お腹の中に生まれる圧力」のこと。
この腹圧を上手に使えるようになると、次のような効果が期待できます。
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背筋がまっすぐ伸びる
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腰痛や猫背の予防になる
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運動のときに体が安定してケガをしにくくなる
特に重要なのが、腹圧を生み出すための2つの基本動作。
1, まずはここから!腹圧の原理を理解しよう
私たちの体の「お腹の中」には、内臓が詰まった空間=**腹腔(ふくこう)**があります。
ここに圧力=**腹圧(ふくあつ)**をかけることで、体幹が安定し、ケガ予防や姿勢改善にもつながります。
🔽 腹圧が高まるステップ
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息を吸う → 横隔膜が収縮し下がる
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横隔膜が下がる → 内臓が押し出されてお腹が膨らむ
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お腹が膨らむ → 内側から外側へ圧がかかり、腹圧が高まる
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その状態で息を吐きつつ、お腹を凹まないようにキープ
→ 腹横筋や腹直筋などインナーマッスルが鍛えられる
この一連の動きが、ブレーシングやドローインの基礎になります。
ポイント:お腹を「へこませてから膨らませる」
「お腹はへこませるの? 膨らませるの?」とよく聞かれますが、答えは両方使います!
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まず下腹部を軽くへこませる(ドローイン)
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その状態でお腹全体を膨らませていく(ブレーシング)
この順番で行うことで、腹圧がしっかりと入りやすくなります。
ドローインとブレーシングとは?
ドローイン:お腹をへこませる
ブレーシング:お腹を膨らませて固める
この2つは、ただの呼吸法ではなく、インナーマッスル(体の深部にある筋肉)を使って「体幹を安定させるための動き」です。
2. ブレーシングとドローインの違いは?
比較項目 | ブレーシング | ドローイン |
---|---|---|
お腹の状態 | 膨らませて固める | 凹ませて固める |
意識する筋肉 | 腹横筋・腹直筋・横隔膜・骨盤底筋群 | 主に腹横筋 |
目的 | 体幹安定、力を出す、ケガ予防 | 姿勢改善、日常の引き締め |
実施タイミング | 重いものを持つとき、トレーニング時 | 歩くとき、デスクワーク中 |
✔ ブレーシングは「踏ん張る」「支える」ためのテクニック
✔ ドローインは「日常の美姿勢づくり」や「お腹の引き締め」に有効
どちらも大切。目的や場面によって使い分けることがカギです!
3. 腹筋を割りたい人がブレーシングすると太って見える?
結論から言うと、やり方次第では太って見えることはあるが、むしろ割れた腹筋の土台になる!
🔍 なぜ太って見えるのか?
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ブレーシングではお腹を膨らませて腹圧を高めるため、一時的に前に出る
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これが「太って見える」と感じる原因
✅ だけど心配いらない!
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実際に脂肪が増えるわけではない
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腹横筋やインナーマッスルが鍛えられ、ウエストは引き締まっていく
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筋トレ効率UP → 体脂肪ダウン → 脂肪が落ちたときに割れた腹筋が見えやすくなる!
✅ むしろ腹筋が割れる土台になる
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インナーマッスル(腹横筋)が鍛えられる
→ お腹周りの引き締まり感UP
→ ウエストが締まるようになる -
体幹の安定性が上がる
→ 姿勢改善、トレーニング効率UP
→ 腹直筋や外腹斜筋のトレーニングの質も上がる -
脂肪が落ちてきたときに、綺麗な腹筋ラインが出やすい
→ 体の「芯」が作られているから
4. 腹圧を“日常”で使える体へ!〜使い方のコツ〜
✅ 立つ・歩くとき
→ ブレーシングを軽く意識(腹圧5〜6割)で姿勢安定、腰痛予防にも!
✅ デスクワーク中
→ ドローインを意識(腹を軽く引き込む) → 猫背や反り腰対策に!
✅ 買い物袋・子どもを抱えるとき
→ ブレーシングで腹圧を高めて腰を守る!
✅ トレーニング中(スクワットやデッドリフトなど)
→ 最大腹圧(ブレーシングMAX)で体幹を鉄壁に!
🎯 まとめ
目的 | オススメの使い方 |
---|---|
お腹を引き締めたい | ドローインで日常的に意識 |
姿勢を良くしたい | ドローイン+軽いブレーシング |
腹筋を割りたい | ブレーシングで腹圧土台づくり+脂肪燃焼 |
ケガを防ぎたい・力を出したい | ブレーシングをトレーニングに活用 |
✍️ おわりに
ブレーシングもドローインも「お腹から体を支える力」を高める重要な手段です。
どちらか一方だけではなく、目的に応じて使い分けることが、健康にも見た目にも大きく差をつけるポイントです。
「腹筋を割りたい」「姿勢を良くしたい」「疲れにくい体になりたい」
そんなあなたの体づくりに、腹圧トレーニングをぜひ取り入れてみてください!
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